スーパー耐久シリーズ第3戦、富士SUPER TEC 24時間レース参戦報告。
2021年シリーズはTKRIからスーパー耐久に参戦していましたが、この24時間レースは参戦予定がなかったので、ST-Xクラスにスポットで参戦させていただきました。
今回はST-XクラスにGTRで参戦するMP RRACINGさんから助っ人として参戦させていただきました。
ドライバーラインナップ
Aドライバー:チームオーナーの進藤選手
Bドライバー:ASIA LE MANS SERIESで一緒に戦った柴田選手
Cドライバー:ベテラン影山正美選手。私は以前に影山選手の下で働いてたことがあります。
Dドライバー:GT500トップドライバーの松田次生選手
Eドライバー:ヨーロッパのレースに参戦中の富田選手の代役で元嶋。
豪華メンバーの中でレースができるということで、とても楽しみにしていました。
また個人的にも昨年GT300でチャンピオンを獲得したGTRのGT3にとても興味がありました。
MP RACINGは第2戦のスポーツランドSUGOで不運なクラッシュに巻き込まれて、マシンが大破。
メンテナンスガレージのNILZZ RACING FACTORYの皆さんが今回のレースに向けて急ピッチでホワイトボディの交換を行いました。
シェイクダウンはレースウィークの木曜日。
しかし木曜日はあいにくの雨で満足いくシェイクダウンテストはできませんでした。
金曜日の予選も大雨のため中止。
ぶっつけ本番になりました。
決勝グリッドはポイントランキング順で5番グリッドからスタートは松田選手
ぶっつけ本番にもかかわらず、スタートからトップまで追い上げ、GT500トップドライバーのレベルを見ることができました。
その後、進藤選手のペースも早く、順調にレースを進めていきました。
しかし夜のスティントでアクシデントによりクラッシュ。
マシンは大破してしまいました。
ドライバーさんに大きな怪我がなくて本当によかったです。
映像に映ったマシンを見て、レース復帰は難しいかなと思うぐらいのダメージでした。
しかしリペアエリアへ戻ってきたマシンの元へ行くと、NILZZのメカさん達は修理を始めていました。
誰も諦めていな姿がとてもかっこよくて、感動しました。
朝方マシンの修復が完了して、再び走り出した時はさらに感動。
そこから私がWスティントでマシンをドライブさせていただきました。
マシンの修復は完璧で約2時間半、ハイペースで走ることができました。
その後、松田選手に交代。
しかし走行中に駆動系のトラブルでマシンストップで再びリペアエリアへ。
ここでもNILZZのメカさん達の全力の作業でマシンを修復。
修復後、柴田選手、進藤選手がドライブして24時間レースのチェッカーフラッグを受けることができました。
個人的にも24時間レースで初めてのフィニッシュ。
本当に感動の瞬間でした。
結果は残せませんでしたが、チームのみんながひとつになって戦ったレース。
素晴らしい経験をさせていただいたことに感謝!
24時間レースをやってみて感じたことは、チームの皆さんの支えの大きさ。
表舞台で戦うドライバーは、レースの見えるほんの一部分で、その裏にはたくさんの支えがあります。
マシンを走らせる、チームの監督、メカニックの皆さんはもちろんのこと。
ドライバーやチームのスタッフさんが快適に仕事ができるように支えてくれるマネージャーさん。
いつでも食事ができる体制を作ってくれるケータリングサービスの皆さん。
ドライバーのコンディションを整えてくれるマッサージ師さん。
他にもたくさん紹介できていないメンバーがいます。
ドライバーは乗っていない時は休憩や仮眠をとることができますが、スタッフの皆さんは40時間近くぶっ通しでレースを支えてくれています。
そこにも是非フォーカスしてもらいたい!
またこのメンバーとレースができる機会があれば嬉しいです!
素晴らしい経験をさせてくださった、MP RACINGの皆様、ありがとうございました。