私が行ってる有酸素トレーニングご紹介させていただきます。
まずサーキットをレーシングスピードで走行する上で有酸素トレーニングが必要なのか?と思う方も多いと思います。
個人的には必要だと思っています。
集中してレーシングスピードで走ってる時の心拍数はランニングしてる時と変わらないぐらいまで上がります。
昨年のアジアルマンの決勝中の私の心拍数のデータです。
下がスタートから次のドライバーへ変わるまでの最初のスティント。
上がラスト1.5時間を走ったデータです。
詳細
フォーメーションラップからデータを取っていますが、スタートして序盤は落ち着いたレースだったので、心拍数は低めで、途中から2番手争いに加わり、バトルの中で心拍数が上がっています。
2位に上がってからトップをに追いつくまでは少しまた下がっています。
平均心拍数は160近くで、バトル中の最大心拍数は185まで上がっています。
練習中はここまで心拍数が高くなく、予選中や、決勝のバトル中など高い集中力が必要な時に上がっているような気がします。
このデータから心肺機能は高い方が有利だと思います。
ほとんどのレーシングドライバーがランニングやロードバイクを使って、有酸素トレーニングをしていると思います。
私も元々ランニングを毎日していましたが、オーバートレーニングで膝を怪我してしまい、ロードバイクを紹介されて、今はロードバイクを使ったトレーニングをしています。
最初はただ有酸素トレーニングと思って乗っていただけでしたが、走ってくうちに一緒に走る仲間ができて、どうしても負けたくないから、トレーニングの強度が自然と上がっていきました。
有酸素運動は、やればやっただけ強くなるのが楽しく、また元々オーバートレーニングをやりがちな性格ですが、ロードバイクは体への負担が少ないので、連日トレーニングができて自分に合ってると思いました。
ランニングと比べると同じ時間でも遠くまで行けるので、景色が変わり時間があっという間に感じます。
半分楽しみながら、ロードバイクトレーニングをしているうちに気づいたことは、ランニングばかりしてた時より、圧倒的にスタミナがついた実感があります。
2016年にSUPER GTへ乗った時は、鈴鹿1000kmがかなり辛く、レースが終わった時は軽い脱水と熱中症でぐったりでした。
2018年の8月に開催された鈴鹿10時間では灼熱の中、スタートから3時間以上のトリプルスティントを走り、その後も3スティントを走ることができるようになっていました。
アジアルマンでは、レギュレーションの関係で、ランボルギーニはクールスーツ、エアコン、ドリンクを搭載することができませんでしたが、上海、マレーシア、タイ、オーストラリア、どこも暑いサーキットばかりで、連続で2時間45分走り続けるWスティントを走りきれるようになっていました。
さすがに毎レース後ぐったりでしたが。
SUPER GTは1スティントしかないので昨年は全レース、クールスーツ無しでも楽に走れました。
スタミナがついたことも実感できますが、暑さにも強くなれました。
SUPER GTではクールスーツを積むと冷水分が重量としてプラス約7kg
鈴鹿10時間などの国際レースでは水とクールスーツのシステムでプラス約15kgになるそうです。
15kgの軽量化は大きいと思います。
ちなみに小暮さんは「クールスーツ無くてもいいですか?」って聞いたら、必ず『元嶋が使わないなら無しでもいいよ!』と言ってくれます。笑
『めっちゃしんどいよ!元嶋が着ないって言うからそれなら俺も着れないじゃん』と。笑
そんな相方初めてです!
流石過ぎます!
ロードバイクトレーニングでは短い時間を高強度で練習するより、長い時間一定強度で走った方が、スタミナをつけるには効果的でした。
事故や怪我に気をつければ、本当に良いトレーニングになると思います。
今後もロードバイクトレーニングの様子を、Twitterやブログに書いていこうと思います。