9月18日、19日に開催された、スーパー耐久第5戦、鈴鹿5時間レースの報告をさせていただきます。
TKRIとしては今年狙っているレースのうちの1戦です。
今回は5時間の耐久レースになるので、いつも通り私とDAISUKE選手2人のドライバーで戦うには、ドライバーの最長乗車時間や、戦略を立てるにも不利になります。
そこで今回、強力な助っ人としてベテランの高木真一選手に加入していただきました。
フリープラクティス(木曜日)
45分間の走行時間が2セッション。
翌日が雨予報のため、この日に決勝日までのデータ取りをする必要があります。
初めて鈴鹿サーキットでAMG GT4を走らせる私達には、3人のドライバーがそれぞれマシンを確認する十分な時間はありませんでした。
特にDAISUKE選手、高木選手はほんの数周のみ
オフィシャルプラクティス(金曜日)
1回目のセッション開始時はギリギリドライコンディション。
元嶋から乗り込み、1周目で雨が降り始めて、この後は午後のセッションまでウェットコンディションに。
ウェットでは良いフィーリングを得ることができました。
予選(土曜日)
雨は午前中で止み、路面コンディションは回復する方向へ。
通常はアマチュアドライバーが乗るAドライバー予選から行われますが、今回は主催者が難しいコンディションを考慮してプロドライバーが乗るBドライバー予選が先に行われました。
タイヤの特性状、アタックして好タイムが出るのは1周のみ。
15分間の予選の中でどこでアタックするか難しい判断になります。
私は少しでも路面コンディションが良くなる、後半を狙って、最初の7分間をピットでステイ。
ステイするデメリットは、アタックを終えたマシンに引っかかってしまう可能性と、もし失敗した時にやり直しができる時間がないので、絶対に失敗ができません。
アタックラップは多少ミスはありましたが、リカバリーできるレベルで4位。
Aドライバー予選のDAISUKE選手はアタックラップに他クラスのマシンに引っかかり、タイヤの良いところでアタックができませんでした。
翌日の決勝レースは8番グリッドからのスタートになりました。
Cドライバーの高木選手の予選順位は、決勝グリッドには関係ないので、ガソリン満タンで、決勝を想定したロングラン。
細かいアドバイスをいただき、エンジニアさんと決勝のマシンセッティングを進めていただきました。
決勝のスタートはいつも通り元嶋から。
この5時間レースではレースペースとピット回数の戦略がキーになります。
ルールでは最低3回ピットですが、1回のスティントが長くなるとタイヤに厳しく、ペースが上がらないと思い、私たちは4回ピットの作戦を立てました。
オープニングラップは荒れていてあまり記憶がありません。笑
他のクラスも含めて3〜4台ぐらいオーバーテイク。
その後は同じクラスでもストレートスピードが速い特性の車をオーバーテイクするのに時間を費やしてしまいました。
前に出てからはフルプッシュで高木選手に交代。
ここでのアンダーカットに成功して、実質トップに立つことができました。
高木選手もハイペースでトップを快走しているので、ここで急遽作戦変更。
トップを走っている前がクリアなうちに、高木選手と元嶋でギャップをたくさん作って、最後にDAISUKIE選手に繋ぐという作戦。
5時間の中でAドライバー(アマチュアドライバー)が1時間の最低乗車義務時間があります。
ほとんどのチームがレースが少し落ち着く第2スティントでAドライバーが走りますが、私達は最後にAドライバーのDAISUKE選手に繋ぐ作戦へ変更。
プロが追い上げてくるとても厳しいスティントになることが予想されます。
私と高木選手でフルプッシュして、残り1時間で4番手でDAISUKE選手へ交代。
前半から想定以上のラップタイムで走行。
後半にタイヤが厳しくなり、残り2周で1つ順位を落とし、5位でフィニッシュ。
今回のレースではAMGはスピードの面で苦しみました。
私が最初のスティントでオーバーテイクに時間がかかり、モタモタしたこと以外は、チームの戦略、ピットワーク、ドライバーお二人、パーフェクトなレースだったと思います。
レベルの高いチームと高木選手から学ぶことの多い週末でした。
もう一度勝ちたい!!
このレースでの経験を糧にDAISUKE選手と優勝目指して全力で努力します。
たくさんの応援ありがとうございました。
今後もチームが強くなっていく姿を見ていただけると嬉しいです!